猫さんロードと裏猫日記

猫を通じて生き方を学んだり

無理はするなよと無理はさせない

よく無理すんなよと大抵の人は言うがそれは軽い言葉であり

その通りには出来ない事を知っているから言う言葉でもある

どこからどこまでが無理なのか決まっていないし

決まっていても見て見ぬふりも多い。

残業等でも話の上では無理するなと言葉には出るけれど

無理をさせているようなもの。

また個々の人も仕事や学校に行きたくない日があっても

無理して行っている事が多い。

無理するなよは軽い言葉の証拠かも知れないですね。

 

過去工事の仕事に携わっていた事があるが建設土木では工期等の面から

無理をさせている事も多い、そんなところでも無理するなよの言葉は

良く耳にしたものだ。

決められた工期がわかっていたら必然的に遅れれば

無理するに決まっている。

 

無理はするなよではなくさせないようにする事が大事。

日勤が終わって帰るなり突然今から夜勤へ入ってくれ等

ザラにある。

無理しろよって事だよね。

阪神淡路大震災の時もそうだった

いきなり24時間フル活動してくれだよ

人が足りなければ増やして時間縮めろ

遠くから来た者は人員入れ替えながらでもストップさせるなだよ

無理させてるよね、しかも新聞報道での鉄道の普及期限よりも

もっと早くしろだからね。

親元のJVなどの方針に従わざるを得ないやり方は良くないね。

 

そう言う中で一度だけ凄い建設会社がありました。

無理をさせない、しないに徹した建設会社

山口県でした。

毎日37度38度の猛暑の中、泊りがけの仕事でしたが、

初日に説明会がありました。

工期も大切だが身体はそれ以上大切だから例え工期が遅れても

無理はしない事、猛暑の中、休憩は各自十分とる事

朝は8時から夕5時にはきっちり終わる事。

道具や仕事の準備に一時間かかる会社は4時には片づけ始める事

また初日の説明会の後、仕事にかかる時

今日安全靴を履いていない者は仕事場へ出向かず

家に帰るか休憩室で待機するようにとの事で

数名の者は仕事にも出かけられなかったくらいです。

台風が近づくと既に休みをいち早く伝え

日栄養ドリンクの差し入れもありました。

工期の遅れは気にする事無く安全第一で仕事をしなさいと言うものでした。

建設現場でこんな気持ち良く楽しく働けたのは今でも心に残っています。

こういう建設会社もあるんですね。

現場監督の理念があるのかも知れません。

工事の遅れの責任は私がとるので安心して働いてくれ

そんな言葉でした。

 

無理はするなよではなく

わかっていればさせない事が大事ですね。