猫さんロードと裏猫日記

猫を通じて生き方を学んだり

灰色の人生

母が僕に言った言葉

「お前がいつ自殺するか気が気ではない」

僕は深く深く悩める人でしたからその思いつめた表情を目の当たりにしていると

そう思ってしまうのでしょうね。

僕もまた内心、大人になるまで生きて居られるだろうかといつも感じて居ました。

それはとても大人社会は耐え難く僕のような軟弱な精神じゃ生きていられないだろう。

そんな感情が付きまとっていました。

そんな事から思春期の頃からあまり人と接する事を避け暗い人生観でありました。

父からは「お前は人の考えない事をとことん考えているからいつか気が触れてしまう」

なんて言葉も聞くようになりました。

確かに友人からもどうしてそこまで考えるのか理解出来ないとも言われたりでした。

振り返れば思春期過ぎの頃から37歳までは人と接する事はほぼ無かったように

思います。

 

職場でも聞かれた事に対して「はい」と「いいえ」以外の言葉以外は

使って居なかったように思います。

 

思春期から逃避の世界に向かったのでしょうね。

つい数年前も当時の同僚が「会社の行事も参加せんしあんたは楽しい人生

人との付き合いもせんし暗いだけの人生のように思うけどどうなん?」

そんな言葉も聞いたりしまた。

そんな時は性格上、付き合いをせん事が楽しい人生なんよ人とは違うだけ

と応えていました。

 

恐らく幼少の頃から大人の世界に不信感があったのでしょうね。

口と裏腹な行動が特に嫌悪だったしね。

右を見ても左を見ても仮面人間ばかり‥‥‥。

 

ここからは昨年のブログからの引用です。

若い頃に引っ越しの仕事で中年のおじさんを助手席に乗せて引っ越し先まで

行く途中にそのおじさんが若い僕にこう聞いて来たのです。

『君はどんな大人になりたいですか?』

その時僕はこう答えました「立派な大人になりたい」と

そのおじさんは『立派な大人とは?』僕の中では出来上がった

理想の大人像ですが

抽象的でどんな大人かはわからなかったと思います。

そこで付け足して「これまでの人生で出会った大人に

見習えるような大人が居ないので自分が見習えるような

立派な大人になろうと思っています」

そう答えました。

 

引っ越しが終わり別れ際にそのおじさんが

『立派な大人になってくれ』とご祝儀を頂きました。

そして『君のような青年は初めてだ』とも言われました。

果たして今の僕はどうなんだろう?

これまでに色々な僕への言葉はありました。

共通するのは、あなたのような、君のような、こんな先輩と出会ったのは

初めてだ。

僕のような人間はあまり居ないようですね。

話は戻りますがお年寄りを見てもやはり見習えるお年寄りは今のところ

見当たりません。次の目標は見習えるお年寄りになりたいですね。

それまで生きていれば‥‥。

 

僕は変わり者ではあると思います。

トラックや土木や工事の仕事などでもヤクザ系が居ましたが

僕は変わっているようで変な扱いは受けませんでした。

何人かのそう言う系の人が異口同音のように

お前には腹が立っても手が出せんと言われたりです。

どうやらそれが僕の人と違うところなのかも知れませんね。

いつも本音で生きていた証なのかも知れません。

筋が通っているから手を出すと出した自分が悪い事になってしまう。

そんな事でした。

 

暗い人生もいつしか暗いだけじゃなくなり好きになっていました。

付き合いの悪さも指摘され過ぎるほど説教されたりしていましたが

そんな言葉もどうでも良くなり、あんたらはあんたらの好きなように

すればええじゃないかわしはわしよ。

 

答えのない人が用意した世界で言われるがまま生きるロボット生活よりは

自然体で我が道を生きるのもありだと思えるようになりました。

気が付かない内にみんな造られた道を歩んでいるけれど

死に際には何か思う事があるかも知れないですね。

 

現在は灰色の人生が好きです。

黒でも無く白でもない灰色ですね。

灰色は曖昧で服や布に例えると汚れも目立たないし

とても良いものです。

暗い人生を続けたおかげで見えるものもあります。

蛍の光が明るい所では見えない様に

暗い所ではよく見えるって感覚ですね。

暗い性格だからこそ蛍の光の有難さが身に染む

その陰陽加減だと母が感じた「いつか自殺するんじゃないか」は

来ないんですね。

外れで当たり前、孤独で当たり前、運勢が悪くて当たり前

少し光があれば生きられる。

 

灰色は汚れが目立たないからそれもまた良し

僕にも多少の汚れはあります人よりは少ないけどね

真っ白過ぎると小さな汚れも見えてしまう

真っ黒も一緒、黒すぎるとやはり小さな汚れも目立つ

 

白い雑巾で一拭きするとわかります

黒い雑巾も同様です。

 

服装は特に灰色くらいが良い加減なんだと思います。

つい黒や白っぽい物が好きですが猫歩きには灰色がいいですね。

毛がついても目立ちにくいしね。

 

心も灰色が良い加減かもよ。

事件でも

クロ、シロで決着だけどグレーだと曖昧で決着せんしね。

 

わけのわからんブログ記事となりました。