テレビはあまり見ないのですが妻が歌番組を見ていて
その中で流れて来たフォークソングに僕の好きな歌が流れていました。
井上陽水が歌う「帰れない二人」と言う曲です。
忌野清志郎が作曲、陽水が作詞と言う珍しい組み合わせですが
忌野清志郎はこんな綺麗な曲を作るんだと感心したものです。
僕の趣味は録音そのものが趣味で歌や演奏はそのついでにと言うような
ものなので歌も演奏も素人そのもので録音を如何にしたら良いか
それが元々の趣味なのだと思います。
録音のきっかけは60年くらい前に遡ります。
近所のお金持ちの坊ちゃんから借りたテープレコーダー
まだギターも殆ど引けない頃にビートルズの歌をステレオから流して
マイクで歌ってみるとどうなるか?
さて初めて録音した時の感想は
下手くそだし自分の声と全く違いダサいだけのものでした。
でも人の声を録音するとその人の声なのに自分の声は違うんですね。
凄くいや~な声で幻滅です。
自分の声は大きくて流したビートルズのボーカルは小さく入って居て
バランスも変、変、変
そして考えたのが
自分に近いと凄く嫌な気分、ステレオに近づけ自分の声が小さくビートルズの
歌に重なるとまあまあおかしくはなくなりました。
これが録音にハマるようになった理由です。
初めて借りた録音機はモノラル、上の写真はステレオ
初めて借りたのは中学生の時でした。
高校を卒業してから初めて買ったのが上の写真のテープデッキです。
音を重ねる事を覚えたのは上のデッキを使っていて頭に浮かんだのが
もう一台テープデッキを購入してデッキからデッキへと音を線で
送り送りながらまた音を重ねると言う作業でした。
音は段々劣化してノイズは増えるのですが重ねるごとにワクワクする感覚
これは中々わからないでしょうね。
この快感を楽にしてくれるテープデッキの出現があってますますのめり込みました。
そしてカセットデッキの出現ですね、多重録音目的の機器です。
8トラックのカセットデッキはデジタル以前のものでエコーやリバーブ
ドラム等は外部端子に繋いでからの録音でした。
今はデジタルの時代でステレオもそれに合わせた周波数を再生していると思います
過去ステレオと言えばアナログでそれなりに良い音だったと思います。
当時録音はカセット以前のオープンリールデッキでしたがカセットが世に出た時の
僕の印象は音の豊かさが全くないものでした。
でも耳が馴れて来るとそれなりに聞けるものですね。
今の僕は難聴がかなり進んでいて音を重ねたりしても音のバランスを取り
調整する事が困難なので面白味も半減ですね。
何と言っても多重録音の楽しさは音程さえ外れなければ
誰でもそれなりに上手く聞こえる、そうなるように調整出来ると言う事です。
音量や声の大小もエコー等も後から調整出来ると言う楽しさかな?
普通の録音では出来ない事が出来てしまう事でしょうか。