猫さんロードと裏猫日記

猫を通じて生き方を学んだり

父からの教え 良い行いは人の見ていないところでやれ

幼い頃から父に言われて来た事、認められようとする行いはするな

良い事は進んでやれ、人の見ていないところでやればいい

そう教えられて来た、若い頃勤めていた会社へ本社から視察の様な感じで

お偉いさんが数人来ました。

そして帰り間際にこんな汚い倉庫じゃ本社が潰せと言うのは無理もないと

言われた。

確かに言われたとおりだった、その日から毎日タダ残業で一人黙々と

夜中まで倉庫の片づけをした事がある、辞めるつもりでね

本社から来て内情も知らず言う事は簡単だよね

上から目線でしょ、汚ければお前がやれよ、指摘なら誰でも出来る。

そう言う気持ちだからやるだけの事はやった上で気に入らなきゃ

辞めてやるそんな気構えだった。

次の視察の時みんな驚いたね、完璧すぎる程整理整頓していたからね

自分がやった事を認めてもらうなんて気持ちの欠片はこれっぼっちも無い

反逆的な精神なんだから僕がやったんだなんてくそくらえだよ

誉めては貰えたが、僕の口から出たのは

「こんな会社潰してやれと言ったのはどいつ?そいつを殴り倒して辞める為に倒すためここまで一人でやっただけだ」と口から出た。

本当に辞める覚悟はしていた。

視察する一人の上司の言葉によって気持ちは変わった。

「君の言う通りだ、俺は君の様な存在を待っていた」と意気投合し

この子会社が倒産するまでは在籍したのだった。

倒産と言うか事実上合併吸収と言う感じでしたけどね。

そこから先は規模が大き過ぎ肌に合わず

懲戒解雇されてしまったけどね。それでいいのだ。

気に入らない会社になり始めから役付きやパートの責任者として

やってくれだとか全て断り自分が信じる通りにやって来た。

嫌ですよ昇進などの話ぶら下げてさ、そんなものに興味はないのだ。

 

パートの女の代表みたいなのが毎日、掃除や花の交換などしていて

中々毎日一人でよくやってるなあとある時誉めたね

良くやるねえ感心するよって、その返答が気に入らなかった

「新人さんもやらないし誰もやろうとしないから」

そんな気持ちでやるんなら明日からするなよ

誰がやったって下心なけりゃいいだけの事よ、自分だけがしたような面するなよ

やるんなら純粋な気持ちでやれと窘めた

 

他の会社でも似たような事があった、寒い冬に冷たい油の中に

手を入れて切断した鉄を拾い上げていた

これも感心したものだけど誉めたら

ムキになって「誰もしないから私がするしかない!」

善い行いは黙ってやれはいい

返した言葉は「もう明日から来なくていい、この仕事はわしがやる

二度と来るな」でした。

嫌々ながら仕方なくやっても心には響かないのだ

平社員の僕に言われたパートは次の日から来る事はなかった

取り敢えず事の流れは社長に報告した。

社長は一言だった「君の言葉は俺の言葉だ」

この会社は以前、子会社に来た視察団の一人

僕に「君の言う通りだ、俺は君の様な存在を待っていた」と

語った本社の部長が立ち上げた会社だったのだ。

 

永遠の平社員を希望する僕は見返りなど求めない

あの視察の出会いで出来た絆がやはりあるのだ。

その部長は言った「君を理解するから管理職や役付きにはしない

役を付けたら君は自分で自分を縛り動けなくなるからだ」

凄いと思った。何も言わなくてもわかる事もあるのだ。

 

どちらの会社の時も平社員でありながら報酬が異常に高く

それが評価だったのかも知れないね。

課長クラスの報酬を平社員で貰えるのは特別だったようです。

 

真っすぐ生きて行く為にはグネグネ道を歩く事になります

だって排除されるもん