猫さんロードと裏猫日記

猫を通じて生き方を学んだり

出会いの不思議 赤い糸

以前にも触れた事がありますが赤い糸のような出来事

妻と初めて出会ったのが何時だったのかは思い出せないのです。

記憶に焼き付いているのは少女の笑顔でした。

少女と言ってもまだあどけない小学生くらいだったと思います。

たまたま友人と立ち話をしている時に少女が3人道端で道路の上に

お絵かきでもしていたように記憶しています。

友人と話をしている時に、その中の1人と目が合ったんですね。

その瞬間に出た言葉は「あの笑顔はわしの将来の嫁さんだ!」

「わしが10年若かったら間違いなくあの子が嫁さんだ」

その言葉はどう見ても小学4年生前後にしか見えなかったのです。

それ以外の言葉は見つかりませんでした。

そしてこの記憶は閉ざしたままになりました。

 

そしてある日その時居合わせた友人が突然やって来て

「ちょっとついて来いや」と尋ねて来たのです。

理由を聞いても「来たらわかるけん」と説明はありませんでした。

そして彼が車を走らせた場所は通学路でした。

そして彼が指さして言ったのは

「お前があの時嫁さんだと言ったのはあの子じゃないか?」

正しくあの子でした。

初めて出会った時からどれくらいの月日が経ったのかも覚えていませんが

間違いなくその子でした。

友人が記憶していなければわからないままでした。

そして友人が「あの制服は中学生じゃないか、今予約しておけば

10年先にはちょうどええんじゃないか」

その時はそれで帰りました。

それまでは中学生を意識してみる事はありませんでしたが

仕事帰りなどで意識して見るようになりました。

それからしばらくして家の近くで見る事が多くなり

声をかけたのです。年齢からしても女として意識は出来ません。

妹としてなら何とか可愛がる事位は出来そうなので

前を通った時声をかけてみました

「今度遊びにおいでよ」と‥‥。

数日後、下から「おにいちゃーん」と呼ぶ声が聞こえ

窓を開けると妹を連れた、あの子があの笑顔で見上げているのでした。

二階にあげて楽しい時間を過ごした後。帰り間際に手紙をくれました。

それには、私が大きくなるまでお嫁さんもらっちゃダメよ!!

と書かれていました。

たぶんこの時赤い糸は結ばれたような気がします。

最初に出会った時の

「あの笑顔はわしの将来の嫁さんだ!」

と言うインスピレーションの様なものがここで繋がったのだと思います

僕も返信をその場でしました。

いつまでも素直で明るく優しい子であるように

と書いて手渡しました。

その日から6年間いつも妹を連れて遊びに来ていました。

結婚の約束なんてものも特にありません。

妹としての目線で接してきましたが、僕のインスピレーションと

彼女のインスピレーションは結婚等と言う話や約束がなくても

いつか二人は結ばれる、決まっている事なんだと直感しました。

何処に行くにも妹を連れて3人で行っていました。

彼女中学一年生、妹小学1年生、その時僕は23歳でした。

こんな不思議な出会いは無いと思います。

それまで憧れていたのは年上か僕自身が甘えられるような女性を

求めていたはずなのにね

今でも憧れは変わらないんですけどね。

赤い糸はまた憧れとは違うようです。

この出会いから6年後結婚となりました。

プロポーズなんてありません、決まっていた事だから

どちらかが口に出さなくても結ばれる事が自然な流れでした。

 

昭和35年大分県から広島県に来ました。

その年彼女は産まれたのです。

赤い糸はみえないところでちゃんと仕事していたのでしょうか?

こう言う縁なのでどこまで行っても切れる事はありません。

また僕は自分の事を世界で一番駄目な奴だと思っています。

その駄目な奴にここまで付いて来る女性などいるはずありません。

感謝以外の言葉が見つかりません。

子供や人に聞かれます

生まれ変わったら誰と結婚する?

答えは二人とも同じです。