多重録音に興味を持ったのは50年以上前の事でした、当時は多重録音などと言う
言葉も機材もなかった。その引き金となったのが
これ
スピーカー付のテープレコーダー
当時Beatlesをよく聴いていた、これを演奏してみたかったのだけど
ギターも弾けないのでステレオから音を流しテープレコーダーにマイクを繋ぎ
スピーカーから出る音と一緒に歌い録音、その時に多分バランスを取る事
ミキシングのような感覚を覚えた気がします。
マイクとスピーカーの距離で違和感なく聴けるようなバランスです。
このテープレコーダーは近所のお金持ちの高校生のお兄さんに借りたものでした。
成人してから中古屋でこんなものを2台買いました。
一台目にギターを録音して流しながらもう一台にボーカルを入れれば
歌とギターが重なる、さらにそれを戻しながらベースを入れる
そんな感じを自然に身につけてしまいました。
その最中にテープレコーダーのヘッドの位置ずれでエコーの効果がある事を偶然
見つけました。どうやらそれがテープエコーと言うものだったのですね。
その録音がこれ
たぶんこのエコー効果や音が重なる事の充実感が今まで続いているのだと思います。
後からバランスを取るなんて事は不可能なので、リアルタイムでミックスするしかありません。
これから後にMTRと言うものが世に出て来たのですぐ飛びつきますよね。
ミキシングも後から出来る。
最初は4トラのカセットMTR
トラック数がとても足りなくピンポンです。
そして8トラカセットへと転向
その当時の録音がこれ
テープ式と言うのはいいような悪いような、操作を間違えると
せっかく録音したものが消えてしまうなんてよくありました。
現在はデジタルで便利は凄く良いのだけれど、ミキサー部なども
デジタル化され過ぎ、数値で表されるのには馴染めません。
最低限スライダーやつまみでないと+3-3なんて感じは嫌だな
ボリウムなら回しながらとかスライダー移動しながらとかね音を実感したいし
イコライザーも同じ様でないと数値では描けないし、ボタンで+-移動は
どうしても直観的に操作できません。
最初にデジタルMTRを手にしたのはテープ式が壊れてしまい
もうギターも長く手にしていないし、もう音楽から遠ざかっていたけど
青春を残そうと、それまで弾いてたり歌っていたものを
形で残すためのものでしたので。
一台目のMTRで完結していました。
つまり出来る事がない、やる曲も特にないのに
持ち続けているんです。
それで多少気になってた過去の曲を何年か前にせっかくMTR買ったのだからと
少しばかりやったくらい
その一つがこれ
もう昔のように体力も気力もなくて、こうして録音する時はある程度
練習して弾けるのですが、もうフレーズも頭から飛んでしまい
指も覚えていません。
腕が無い事と音符などわからないのでコピーしたりするだけの
情熱やエネルギーもなく、この当時から3~4年経った今
またMTRを手にするのはただの依存症かも