猫さんロードを歩き始めて4兄弟と出会い、それから間もなくドラさんまろさんと言う猫と出会うことになる。運命の流れから行くとそれは決まって居た事だと思う。
まろさんとは出会っていてもただの白黒猫と言う位置づけで知らない猫の一匹でもありました。
歩き始めた2017年の終わりの頃
4兄弟のそれぞれの個性などを知るまで僕にとって猫は単に猫であり
白黒、トラ猫、三毛猫のような分類しか無いのでこのまろさんも
近所の猫エリアの白黒猫として写していたものです。
4兄弟と出会いそれぞれの個性を知る内に猫は猫でなくなりました
人間と同様に一人一人が違うように猫も虫も植物もそれぞれ個性があり
命がそれぞれに宿っている事を感じるようになりました。
この頃に写真を見比べて近所の猫エリアの白黒とお堂近くでの白黒猫が
同一だとはっきりわかるようになりました。
いつも僕が4兄弟とお堂で戯れているとその傍らで
この側溝からお堂の段に上がるまで半年はかかったでしょうか?
馴れない猫さんです。
4兄弟は恐がっていた事から「おやぶん」と名付けたのですが
ある時、近所の猫エリアのおじさんが通りかかりおやぶんに対して
「ありゃお前ここにおるんか」と言い始めてこのおじさんと会話を交わす事に
なるのです。これも運命の糸の成せる業です。
この猫は野良猫で近所の猫エリアで喧嘩ばかりして馴れない猫だと言う事でした。
名前をつけているのか聞いてみたらちょっと間をおいて「まろ」と言いました。
咄嗟につけたのかどうかはわかりませんが4兄弟のおにいちゃんと
見間違えたくらいだから案外この時付けた名前かも知れませんね。
名前を聞いた後の「間」気になりましたが僕の頭の中のマイコンが
呼び馴れた名の方が親近感が湧くだろうと判断しこの時から「まろ」と呼ぶ
ようになりました。
まろさんはいつでも逃げれる体制をとっているのでまだ上にはあがりません
こうしている時だけかろうじて触れるのです。
本当にかろうじてと言った方が良いほどでした。
それで気づいたのですが犬と違い餌を食べたりしている時は警戒心は強いのですが
触れるのです。これはちょっとした発見で慣れ始めた他の猫さんも試して見ましたが
食べる事に夢中なのか触る事は出来るのです。
食べ終わった瞬間にはもう触れません。我に返るのか逃げてしまうか
猫パンチが来るのです。半分馴れの状態ですね。
この一歩手前では触るどころか餌をやろうと手を近づけるだけでも
いきなりの猫パンチが来たりでした。
まろさんには厚手の皮手袋買わされる羽目になりました。
二、三度爪で深傷負いました。
これでも警戒心強い猫さんなのでこの状態で近づくと逃げるか威嚇してきます。
まろさんと出会い馴れてきたなと実感出来たのは二年半くらいかかったのでは
無いかと思います。90パーセント馴れ、残りの10パーセントは
気を許していないその状態で姿を消してしまいました。
この頃にはずっと付いて来るようになり触れるようになりましたが
警戒心はまだ残っているようでした。
この日4兄弟のおかあさんと出会い一緒に住宅街まで行きましたが
おかあさんは住宅街の中まで来ましたがまろさんは車道から見送る形で
別れたのが最後です。
2020年3月の事でした。
そしてその2週間後にはドラさんも消えてしまいました。
あれから一年も経つんですね。
チビが遠くに行ってしまい猫好きおねえさんや犬のおじさんがもし
運命の糸で繋がっていなければ
チビも消えた猫となって居た事でしょう。
まろさんやドラさんも運命の糸がどこかで繋がれば
再会出来る可能性は残っているし
運命の糸がどこかで交差すれば出会えなくても
消息を知る事が出来るかも知れませんね。
運命とは決まっていても解らない事が良いのです。
月は何十億人が見ていますが運命の糸が繋がらなければ
僕が月を見ている事さえ誰も気づかないように
誰かがまろさんやドラさんを見ていても僕が感知する事は無いのです。
今日は21時からの夜勤です
雨が上がったら歩く予定です。