猫さんロードと裏猫日記

猫を通じて生き方を学んだり

僕の故郷

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A僕の生まれた家  B 叔父さん夫婦二組が住んで居たところ 

Cは閉鎖した木材工場 緑で囲んだ所は畑と山がありました

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AとB

ブロックの向こうが僕の居たAでその向こうがBとなる感じで

手前僕の妻が見ている方向がCの木材工場となります

1992年父の遺影を車に積み込んで故郷を巡った時に撮った写真です。

大分県竹田市玉来と言うところです。

父の話だと木材工場は土地を貸していたような事を聞いた事がありますが

定かではありません。

また隣には父の二人の姉夫婦が居たところで僕らは一つの家族の様に行き来していました。

緑で囲った部分にいくらかうちの畑や山もあったのですが父の親しい友人に

譲って来たと言う事でした。また近所にやはり懇意にしていた人に貸していた

土地もあったのですがそちらも懇意にしていた人に譲って広島に引っ越して来ました。

恐らく懇意にしていた人の兄がその土地を売っただろうと父は言っていました。

父が亡くなり田舎を巡った時に懇意にしていた人の家に立ち寄ったのですが

整地され、売地となっていました。

父の話ではその人は心優しい人だと言っていました、勿論僕もその人には

可愛がられていました。

女性ですが兄は暴力も酷く自分の父親も殴るような恐いところがありました。

その女性からの連絡が途絶えた時に父が言ってたのです。

その人は「お兄さんから頂いた土地は大切にします」

父は連絡が途絶えたのは兄が土地を自分のものにしようとし、守れなかった事から

顔向けが出来ないのだろうと言ってました、またその兄はそう言う奴だとも言って

居ました。

Aの僕の家の前は時間が止まったような光景でした。

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周りの景色は変わって居るのに30年前と変わって居ませんでした

この家には韓国人の親子が住んで居て此処も息子が親を蹴ったり殴ったりの狂暴な

息子で子供の頃、恐くて仕方ありませんでした。

 

近所にもう一つ時間の止まった場所がありました。

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夏休みにはラジオ体操をしていた家の庭です

この家の裏は写真で言うと右側の方です

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ここには馬がいてよく遊んでいました

馬小屋の手前には縄を編む機械があり藁を入れて足で踏むと

縄が出て来るのが面白くて楽しい想い出があります。

ここの人が父と親しく引っ越す時に畑と山を譲った人なのです。

後に大分へ引っ越したと耳にしました。

現在は空き地の様です。1枚目の写真色を塗ってみました。

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ピンクの部分です

父は当時この町で知らない人は居ない程名前が知れ渡っていました。

戦後この町にチンピラが増え我が物顔で肩で風切って居るのを戦地から戻り

衝撃を受け一人でチンピラを制圧した事からその名が町に知れ渡ったそうです。

叔父さん夫婦は呉服屋をしていて因縁付ける客が来ると、叔母さんが裏から

助けてと言うと客を装いその因縁付ける客を叩き出すそんな感じで

何か起きると父の出番です。

近所の子供や従兄達の憧れの人だったようです。

大人になったら自分もそうなりたいと、分かる気がします。

家の前の韓国人が包丁持って殺してやると来た時、僕は泣いていました

殺される殺される。

今でも覚えています。

父は「突いてみー、お前の包丁が俺に刺さる前にお前の頭をかち割ってやる」

結局韓国人はブルブル震えて父に包丁あっと言う間に取り上げられました。

広島では食堂を営んで居たのですが良からぬ客が来るとやはり叩き出していました。

特に態度の大きい客にはすぐ「他の客に迷惑がかかる出て行け」

怯んだ姿を見た事がありません。

入れ墨をしていようが指が欠けていようが良からぬ客だと

真正面からド迫力で行くので相手が頭を下げてしまうそんな父でした。

聞いた事があります。

恐くはないのかと

答えは笑って戦争で何度も死にかけた、本来なら死んでもおかしくない

状況でも生きて帰れたんだからどうせ死んだ命なんだから

あまり動じる事は無いのだと言っていました。

僕にはそんな勇気は無いけれど長いものには巻かれないと言う

父の信念だけは受け継いだようです。

父の存在が偉大過ぎた為にただ臆病な性格となってしまいました。

父を超えるのはとてとても出来そうにない、それが劣等感となり

何をするにも弱気になってしまい、父に馬鹿にされてはいけないからと

何も出来ないダメ男と自分を位置付けてしまいました。

だけど長いものには巻かれないです。

臆病だから仕事でも先輩やお偉いさんにはビクビクして普段は何も言えないし

恐縮ばかりしています。

その臆病な性格を突かれると牙が出るんですね。

どこかに父の血は流れているのかも知れません。

猫さんロード歩いていて餌遣りをやんわりと指摘する人には牙は出ませんが

命令口調や上から目線で来られると牙が言葉になってしまいます。

猫の餌遣りはやはり周りを気にして目立たない様にしていますが

相手次第では爆発する事もありです。

もしかすると父も僕と似た感情なのかも知れませんね。

父はストレートですが僕は追い詰められた時に父が降臨するのかも知れないです。

窮鼠猫を噛む。