昨日は21時から夜勤に入りました。
この施設での安否確認は23時と午前3時の巡回がそれに辺ります。
以前は施錠された部屋は入居者が巡回で鍵を開けて入って来る事を快く思わない事から
施錠されていない入居者が夜間の安否確認の対象でしたが以前僕が夜勤中に
突然死されたお年寄りが居た事から現在は入居者の了解を得て全入居者の安否確認を
しています。
実際は中々その確認は難しいですね。
現実的には異変を感じるような状況があれば声かけしたりはしますが
寝ているか昏睡しているのか死んでいるのかなんてのは明るい電気の下でないと
それを見分けるのは難しいですね。
懐中電灯を顔に直接当てるなんてわけにも行かず、壁に当てた光の反射で
呼吸しているかどうかを正確には判断できません。
冬場は特に布団にもぐりこんでいる事も多く布団はぎ取ったりまでは出来ないしね
本当に直観的に何か感じるものがないとわからないのが現状です。
昨日一番手のかかるおばあちゃん23時の巡回で部屋に行くとベッドに
腰かけて居ました。
「23時だから寝んさいよ」と言うと「補聴器が落ちた」と言うので
拾ってあげたのですがヘッドから降ろした足が素足でズボンとリハパンが
床に落ちていました。
23時にはパットだけ取り替えるようになっていましたがリハパンもズボンも
濡れていなくてパットの上に座っていただけの恰好でパットも綺麗なので
そのままリハパンとズボンをはかせて寝て貰いました。
午前3時は気持ち良さそうに寝ておられ午前6時にバイタル測定に行くと
服もズボンもリハパン、毛布、防水シーツまでビショビショで防水シーツを
通り越してベッドまで漏れていました。
防水シーツも替えましたが下が濡れて居るので取りあえず新聞を敷きその上に
防水シーツ、着ていた服は全部着替えリハパン、パットもやりかえるまで
30分くらいかかりましたが「ありがとう」と言われまた横になりました。
それから30分後朝食の為に誘いに行くと意識朦朧としているので
管理者に伝え他の車椅子の二人を先に降ろした後に再度行くと管理者が
AEDの用意をしていて顔を見ると顔面蒼白でした。
死ぬのかなと一瞬思いましたがその後、意識を取り戻し早朝呼ばれた看護師が
点滴を行い安定方向へと向かいました。
最近弱りつつなのでいつそのようになってもおかしくはないですね。
そのまま眠る様に逝った方がいいなとも感じました。
これからまた同じような事が起きたり救急車の音が聞こえたりすると
救うのか苦しめるのかどっちなんだと言う気持ちもあります。
以前巡回で亡くなったお年寄りは見た瞬間に逝ってるわ、と言う感じでした。
まだぬくもりはありましたがほぼ身体は死んでいる状態でした。
理想的な死だと思います。
人は必ず死を迎えます。
看取るのが普通なのかも知れませんが看取りの無い死に方も良いのではないかと
思います。