うちの家族が2014年までは毎年海水浴と言えば決まった場所を訪れていました
いつも貸し切り状態の誰も居ない海でした。
バスは通らないし車一台止めるともう後は止める場所が無いので
早朝暗い内に出かけてその場所に車を停めて夜明けから泳げるように
なる時間までは魚釣りをしたりして時間をつぶす、そんなパターンでした。
この場所は魚釣りで見つけた穴場みたいな場所です。
父が釣り好きで色々なところへ足を運んだのですが、ここが一番海水浴をするには
邪魔も入らず子供達にも目が届き安全なところだなと思い毎年のように
お盆に家族で来ていました。
それまでは海水浴場に行っていましたがある時、長男が溺れていたんですね
ちょっと目を離した隙に姿が見えずみんなで探していたのですが
以外にも海ではなく海水浴場のプールで溺れていたのをたまたま
僕の父が見つけ助け上げたというものでした。
それ以後、海水浴場は返って危険だな溺れていても誰も中々気付かないし
迷子になっても中々探し出せない、そんな事から川と目の届く海が
水遊びの場所となりました。
7月は近くの瀬野川、浅くて流れも緩い、川は父も僕もよく知りつくしているので
目も届き少し下流に大人が居て見守る感じですね。
流れがあるところだと膝より上だと足をすくわれる事もあるので
下流で見守る。
8月はお盆中に釣りを兼ねて行くそんな感じで静かな海へと行くわけです。
海水浴場では無いので他の家族が来たりするのは殆ど無いので
毎年独占していたような感じでしたがお盆にほぼ毎年一人だけ居るんですね
毎年シチュエーションは同じでした。
写っているのは同じ男性です。
二度だけならそんなに気にもとめなかったのですがほぼ毎年同じ時に同じ場所にいるので不思議に思っていました。
3度、4度となると偶然ではないし、恐らく向こうも毎年同じような家族が
来てるなと思ってたはずですね、たまたま挨拶交わす機会があり話をすると
地元の方で子供の頃、この場所で弟を亡くし毎年弔うような気持ちで
来ているとの事です。
2014年を最期に子供も成長しここへ来なくなったのですが
この地元の男性は恐らくお盆には来ていると思います。
深くは聞かなかったけれど恐らく弟と遊びに来て水難事故に遭われたのでしょう。
後悔と自責の念がありこうして毎年訪れているのだと感じました。