猫さんロードと裏猫日記

猫を通じて生き方を学んだり

人生観、価値観の違い 遠い過去の想い出


貴重な経験 光と影

 

これは以前一度限定公開でアップした映像です

僕の性格は暗く人前に出る事が苦痛な精神の持ち主です

それは今も変わりません。

友人に誘われてとある音楽教室に通った事があります。

何の音楽知識もなく譜面を見ても何が何だかわからなく

出来るのは少し知っているギターコードが弾ける程度

そんな事から先生が「ギター弾けないなら歌を歌え」に始まりました

年に一度音楽教室主催のリサイタル、つまり発表会があります

僕はただギターが弾きたいだけでそんな場所には不向きな性格で

一度目はコンサート直前に逃亡しました。

つまり音楽教室辞めたんですね。

その穴埋めは目の不自由な作曲の勉強に来ていた人が僕の代理で

出演したそうです。

それでもバンドがやりたくて再度この音楽教室に頭を下げ

通う事になりました。

そして迎えたリサイタル

先生に「今度は逃げるなよ」と釘を刺されました。

この映像はその時の写真です。

一度目のリサイタルとはメンバーはガラリと変わり

同じ顔ぶれはドラムと真ん中の僕を引き入れた友人です。

この友人は既に他界しています。

そしてキーボードの女性はプロ志望で教室に来た女の子でした。

練習の時は歌も上手で声に艶もありさすがだなと思っていたのですが

初めての出演で(僕も初めてです)

緊張が頂点に達してたようです。

出足から声が出ず先生も客席で頭を抱え込んでしまったと

打ち上げの時に語っていました。

人前に出て光りたい人と僕のように引っ張り出される事が苦痛な人は

ここが分かれ目になるようです。

僕はこの女の子の歌が終えるまでにもうこんな場所には二度と立つまい

と決めました。

彼女はと言うと終わった後「緊張してアガちゃった」と苦痛どころか

満面の笑みで楽しかったと言うんです。

彼女にとっては階段の一歩に過ぎなかったようです。

僕はこれを境に音楽から遠ざかり後にこの教室のリサイタルで彼女の歌を聴きました

プロと言ってもいいくらいの歌いっぷりで

あの時の彼女の緊張感はなんだったんだろ?

その後彼女がどうなって行ったのかは知らないのですが

歌手を目指すと言っていましたから音楽関係の道を歩んだのでしょう。

 

僕は特に大きな失敗も無くリサイタルは終えましたが

その時思ったのは早くステージから逃げたい気持ちだけでした

人前に姿をさらすこと自体から逃げたいだけでした。

僕には不向きな場所でした。

演奏や歌を人前で聴かせるような精神の持ち主ではないようです。

僕にとってはただの醜態を晒す場でしかないようですね。

このような場所は出たがり屋さんに用意された場所の様です。

 

懐かしい過去の話でした。