僕の時代列車と言えば煙を吐きながら走る蒸気機関車の時代でした。
夏は冷房などは無く窓を開けていてトンネルに入ると煙に交じって煤煙が
入り込むため窓を閉めるというものでした。
それは貨物列車を引っ張っていましたね。
電化される工事が始まった頃でした。
電話と言うとダイヤル式の電話です。
勿論携帯などありませんし、今の様に手軽に彼女と話が出来たりなど
そう言うシチュエーションは無く、電話の無い家庭もまだ多くあり
隣近所の電話で呼び出しなんて事も多くあった時代です。
そう言う中での交際となると電話を直接家にかけるわけですね。
大体出て来るのはお母さんやお父さんが多いのです。
話していると近くで会話のやりとりも聴こえますよね。
でもこんなシチュエーションだと聞かれてまずい話など出来ないし
呼び出して貰うわけだから誰からかかったのかもわかりますよね
コソコソ話をしていれば変に思われるし聞かれている事で
自分を抑えたりできるし、現在の様に携帯で自由に話が出来る利点も
あるとは思いますが。知らない内に彼氏彼女が出来ていたり、
知らない内に仲が深くなっていたりしてもわからないですよね。
その点固定電話の時代は「何々さんからよ~」ってな具合で
顔は見なくても自然に接点があるわけだから
電話のそぶりなどで何となく伝わるものがあるものです。
ある意味良い時代だと思います。
電話する側も「〇〇ですけど〇子さんお願いします」と言う流れです。
犯罪防止には一役買った流れでもあります。
現在の通信機能は目覚ましくきっと人の心は温かさが失われていると思います。
デパート以外では小店が主流でした。
八百屋さん魚屋さん、お菓子屋さん、雑貨屋さん
それぞれ個人経営だから庶民的な交流があり
心の無いデパートやコンビニの教えられ作られた挨拶などありません
世間話しながらの支払い場だったりです。
今の世は管理され過ぎて作られ教育された言葉と挨拶だから
そこには心の様なものはありません。
何か聞いても冷たく綺麗な言葉を耳にするようなものです。
僕は古い時代の方が好きですね
今の時代はただ、便利が良くなっただけで
それ以外良いものは失われてしまったように感じます。
小店は良かったね
今のレジだとそこに温かい言葉などかけてくれません
小店だと「〇〇君お母さんによろしくね」だとか
「〇〇君、悪さしちゃいけんよ」なんて言ってくれたものです。
そう言う庶民の暮らしこそ古き良き時代だったと思います。